宇佐川研究会 鹿屋



もう何年も前に、木村順先生の研修会を受講した。なんども読んだ「育てにくい子にはわけがある」の著者から、直接お話を聞きたかった。

講義で見た指導の様子に目からうろで、ハンモックを診療室に置いた。

歯科医院は発達に凸凹のある子どもたちやASDのこどもたちにとってとてもとても嫌なところだと思う。臭い、音、見通しの立たない治療、診療台(まず背板が倒せない)、顔や首や口の中を触られまくり(バリバリの過敏ちゃんは電気ビリビリで地獄)、過敏バリバリの口のなかの歯ブラシは歯ブラシは金タワシ。

そんなこんなで暴れたり泣いたりするとわがままだと言われて、しつけが悪いとママたちは怒られる。そんなちびっこたちをたくさんみてきた。

医科で子供達の発達面の特性の1番出やすい科は、歯科だと私は勝手に思ってる。だから、歯科医師は平衡感覚、固有感覚、触覚防衛について知識としてでも知らないといけないんじゃないかと思う。。歯医者の仕事の範囲から考えても必要な知識なんじゃないか。そしたら、子供達を見る目は確実に違ってくる。

泣かれて、暴れられて、噛み付かれて困ってるのは歯医者じゃなくて、泣いて、暴れて、噛み付くほど困ってる子供たちなんだって、必ず気づいてあげることができるはず。そして、対策を考えてあげれるはず。

そう思いながら聞いた木村先生の講義を、日曜日、鹿屋で開催された宇佐川研究会で改めて学んだ。私の中のくすぶっていたもの、眠っていたものが新たに掘り起こされて、自分を振り返る機会になった。

初心に戻り、明日からまた丁寧に基礎を振り返りながら仕事頑張ろう。