知的障害者が高齢になるということ



2月4日、土曜日の午後から知的障害者施設の職員研修に行ってきた。福祉について、食べることについてのお話を頼まれたが、福祉は全くの素人なので、10年ぐらい前に行政、民間と一緒に立ち上げた作業所についてお話しすることにした私自身も支援員、施設長という立場にいたので、医療者という上から目線お立場よりはるかに支援員さんたちと近いところで話せると思ったからだ。また、施設から治療に来られる方々の年齢が高いので、知的障害者が高齢になるということを考えながら資料を作っていたが、当日お伺いしたら、利用者さんも一緒に聞くということで、私の前に利用者さんがずらっと並んでいた。

「知的障害者が高齢になるということ」を考えながらではあったが、利用者さん方とお会いして改めて抱える問題の大きさに気づかされたような気がする。

高齢化の問題。それは、知的障害者の施設でも切実な問題なのだ。

加齢に伴う心身機能の低下は、一般の高齢者と比べて速いのだろうか。

ダウン症、自閉症、てんかんなどにより高齢期の状況はちがのか

高齢の知的障害者に必要な介護や支援の方法は、成人期とどう違うのか

高齢の知的障害者の介護や支援の方法は一般の高齢者とどう違うのか

そして、親亡き後の看取りはどうするのか

人の老いや死に、医療を専門としない介護職の方々がか関わらないといけない時代の現実を突きつけられた気がする。

力不足、経験不足を身にしみて感じた。職員さんの手助けが少しはできるよう研鑽せねばと思う。

歯科では初めてのエンドオブライフ認定支援士になった。この資格をどう生かすか、どうこの方たちを支えていくすべを伝えるか

改めて学びに行かねばならない。