構造化について



構造化とは、空間の持つ意味や見通しを、視覚的、あるいは物理的にわかりやすくすること。すなわち、刺激を整理することと考えましょう。

目的は、治療しやすい環境を作り支援することです。

ですから、不適切だと思う行動をやめさせたり、指示に従わせたりすることではありません。刺激を減らし集中しやすい環境を確保して、その場のルールを理解できるような工夫です。

写真のように布で全部隠してしまうのは、目にうるさい刺激や恐怖心を生み出す刺激をカバーし、診療に適応し上手にできる行動を促すためなのです。

診療室から逃げ出すことを防止するためのものではありません。

もし、逃げ出してしまったら、なぜ逃げ出してしまったのか、その原因を考え、落ち着ける環境を整えます。

わかりやすく、刺激を少なくして情報を伝えることが構造化の基本的な考えです。

歯科治療でも、ご家庭でも活用できます。

構造家には物理的な構造化と視覚的な構造化があります。

  1. 障害者歯科のカテゴリーにPDFファイルとして載せてあります。ぜひ、ご覧になって利用してください。img_4142