低フォスファターゼ症



4歳未満の乳歯の早期脱落は、抜けた歯をもってかかりつけの歯科医院をすぐ受診して下さい。低フォスファターゼ症の疑いがあります。

低フォスファターゼ症は、骨の病気のひとつです。強く健康な骨を作る為に必要なアルカリフォスファターゼと言う酵素の働きが低下することで発症します。特徴的な症状は、骨が短い、曲っているなどの「骨の石灰化不全」と「4歳未満の乳歯早期脱落」です。これらの症状のどちらか一つ以上が認められれば、血液検査を行いアルカリフォスファターゼ値を調べます。低値であれば、アルカリフォスファターゼ遺伝子検査を行い、診断が確定されます。低身長、体重増加不良、歩行開始の遅れなど成長発育に問題があることもあります。治療は酵素補充治療薬の皮下注射で、画期的な効果をもたらしています。

日本では、15万人にひとり程度とされています。

参考 歯界展望