勉強会④



クシュラの奇跡
 ロバート.バトラー著   百々佑利子訳

 染色体異常で重度の重複障害を持って生まれたクシュラ(1971年 ニュージーランド生まれ)という少女の生きる戦いの記録でありその成長に関わった数々の絵本の物語り。20歳のお母さんが夜も眠らずむずがる娘に始めた絵本の読み聞かせに、生後4ヶ月のクシュラが強い関心を示したことに始まります。140冊の絵本を通して外の世界とのつながりを持ち、言葉を覚え、3歳の頃には定型発達をしのぐような得意分野を持つようになりました。

大切なことは、本を通した社会との間にコミュニケーションが成立したことです。
そして、現実の社会に出て行く基盤となったことは、母親の継続した読み聞かせであり、それが発達の大きな力になったことです