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味覚教育を行いました
小学校から依頼されて、6年生に味覚教育をしました。小学校の給食は45分といっても、配膳や片付けで正味25分くらい。
その中でバタバタ食べます。
いろいろお話を聞くと、あんかけの皿うどんは1年生は食べたことがないらしく、どう食べていいかわからない子もいるらしい。担任の先生が、ベビースターだと思って食べなさいと言あい、パリパリの皿うどんの麺を手で食べてる子が多いとか。
噛みきれず、どうしていいかわからない子とかいろんな問題があるようです。
柔らかくて噛まなくてもいいものばかりとか、急いで粗噛みして飲み込んじゃって味わうことがない食事をしている子供たちも少なくないんですね。
2時間いただいて、前半は講義、後半は実習でした。
五感で美味しく食べることを、実習では体験してもらいました。
ごまワカメを使って、視覚、触覚、嗅覚、味覚、聴覚を感じて書いてもらいましたが、食べ物へのボキャブラリーが本当に少ない。
また、グミを使って匂いと戻り香を体験してもらいました。見た目で食べると、見た目に騙されて目をつぶって口に入れたグミが見たものの味と錯覚してしまうこと。お口を閉じてごっくんした時に感じる戻り香で、何を食べてるのかわかるのだということ。
子供たちは楽しそうでしたし、こんなに注意深く食べることってないのだろうなと、ふと思いました。
毎日の食事を一品でも注意深く味わって五感を使って食べてもらえれば、そしてご家族にも伝えてもらえれば嬉しく思います。
それは、私たち大人もそうです。
よく噛んで味わい、香や雰囲気、美味しく、そして何よりともに食卓を囲む人との関係を食べる。
食べることは身体ばかりでなく、心の栄養も食べているのだと私たち歯医者は伝えていかねば。
五感で食べること、ブログでこれから少しづつ発信していきたいと感じています。