両側性の濾胞性歯囊胞



IMG_3036

IMG_3037

濾胞性歯嚢胞は、歯の元である歯胚というものを包んでいる袋状の上皮から生じます。

 ほとんど無症状で骨を溶かしながら大きくなります。大きくなると顎骨の痛みのない膨隆や、骨の一番外側の皮質骨が吸収されて、骨が紙のようにペコペコと感じたりします。

歯の交換期、永久歯の萌出期(6~15歳)の年齢に多くみられます。歯を巻き込んで大きくなっていきますので、該当する歯が生えてこないということで気が付くことが多いように思います。 歯が生えてこない、あるいはたまたま歯科医院でレントゲン写真を撮ったとき見つかります。

CTを撮り診断して、口腔外科の先生の診療日に相談して、次のような治療法を選びます。

ほとんど、当院の外来でできますが、場合によっては鹿児島大学まで行きます。

 

治療法

基本的には手術です。その方法は年齢、部位、大きさなどにより2つの選択肢があります。

 

1.開窓療法

嚢胞内永久歯の保存をはかったり、嚢胞の大きさを縮小させる目的で行います。嚢胞腔を開窓し、正常歯列にあるべき歯の場合には、歯を正常な位置へ萌出誘導します。

 

2.嚢胞摘出術 開窓療法の適応でない症例に対しては、抜歯を伴う嚢胞摘出術を行います。