コロナ感染症に思うこと



6月になりました。非常事態宣言も介助され、医院では2カ月間着用したPPEを一時防護服のみ外し、グローブ、マスク、フェイスシールドのみにしました。

しかしながら、第2波の予感は東京でも出てきていますし、北九州は第2波のさなかです。私たちも、また防護服を着用する日が遠くはないのではないかと思います。

私たちの医院は、コロナを持ち込んだという大きな風評被害にあい、いまだにそれが続いています。もちろん、私たちの町ではコロナは発生していませんし、鹿児島県での発生は10人にとどまっています。

私が東京で事故にあい3ヶ月近く入院していたのも、コロナで入院という誤解のもとに拍車をかけたのだと思います。

皆さんのアドバイスで、弁護士と相談し行政や警察に相談の上、これ以上続けば被害届も出すという覚悟をもって、しっかりトリアージをして急患や痛みのある方、お困りの方は断らない、障害児者、高齢者のお口の健康を守るという信念を持ち、そして口腔ケアをすることでコロナから守り肺炎予防に努めるという信念を持ち日々の診療にあたっています。

感染防御の基礎となったのは、10年近く前になりますが、ウイルス感染者の歯科治療についての国立国際医療センターでの一週間の研修でした。一開業医ですので、スタンダードプリコーションをスタッフとしっかり確認し、PPEを即始めることができました。

いま、患者様や周囲の方々の暖かい励ましを受け、支えられ、私たち医院スタッフ一同、頑張っています。

これからも、噂に負けず地域の子ども達、障害児者、高齢者、地域の方々のお口の健康を守るため努力したいと思います。

6月に入って、私たちは防護服を脱ぎましたが、いつか社会の心の防護服が脱げる日が来ることを願ってやみません。