基礎感覚

待合室がアスレチックジムみたいになってきました。

理由は、子どもたちに基礎感覚(触覚 平行感覚 固有感覚)をしっかり入れてあげるためです。

触っただけで痛いと泣いてしまう子、診療台に寝かしてもすぐ起き上がってしまう子、お顔やお口に触られるのが大嫌いな子、食べるときに姿勢が崩れる、体が揺れる、立ち歩く子などなど。

でも、これは慣れるものでもないし、ダメ出しされてもどうしようもないのです。ましてしつけのせいでもワガママでもありません。

ちょっとした感覚のつまづきが引き起こす結果です。 でも、こ感覚のつまづきを無視しても子どもたちは苦しいばかり。

診療に入る前にちょっと時間はかかるけど、基礎感覚を丁寧に見ながら遊びの中で取り入れてあげると、子供たちは本当に楽になりますし、いままで苦手だった治療やケアができるようになり、お母様は安心されます。

そして、何より必要なことは、なぜこれをするか、お家でどうやって脱感作をするか、お母さんにはご理解いただけるまで、できるようになるまで丁寧にお伝えすること。これは、診療についてのインフォームドコンセントの実践と同じです。

やってもやっても成果がなかったら、ちびっこもお母さんも諦めたくなっちゃう。
「成果にこだわる」
これってすごく大切だと思います。
毎回、やったね、できたねってなにかを持って帰ってもらいたい。
私たちはこころに貯金をして帰ってもらいたいと思っています。