知的障害者と入歯の話



印象、咬合採得、試適、装着から調整。院長は悪戦苦闘だった。

支援員さんは、なれるために一日10分ぐらいから練習した。

少しずつ食べることを練習していって、食べるときはしっかり入歯を入れることができるようになった。

今は、ソフト食が一番力が発揮できると思う。かっぱえびせんを試してみたら、カリカリ音がする。かっぱえびせんも食べられるようになったと院長に報告。支援員さんもうれしそう。

2人で喜びの写真。

知的なハンディーがあると、入歯の意味が分からなかったり、拒否する方も多い。口の中にあんなに大きな異物が入るんだから、ハンディーがあろうがなかろうが、気持ちのいいはずがない。「わからないし、できないよ」「どうせ使わない」「かたちがとれるわけがない」と最初から決めつけてしまったら、こんな笑顔はみられなかったと思う。こんな時、この仕事を選んでよかったと思う。