食形態は形でなく、かたさを考えよう。



保育園から給食が食べられないとご紹介されたちびっこ。

一歳過ぎでしたが、歯はまだ上下前歯の4本のみ。保育園の給食はとても難しい堅さでした。食べることに対して拒否的で、スプーンを見ると嫌な顔をして顔を背けたり、お口を開けてくれません。

泣きそうな顔、表情が乏しくてお母さんも悲しそう。

滑らかなかためのバニラヨーグルトでお口をちょっとだけ開けて、時々舌は出るものの、なんとか平なスプーンでのすりとりと、お口を閉じてのごっくんは上手にできました。

まずは、捕食をしっかりしましょう。目標は押しつぶし。保育園に連絡して、ご説明した上で食形態を変えてもらいました。この保育園から何人か練習に来ているので、保育士さんの見る目が素晴らしく、ちょっとのつまづきも気づいてくれます。そして、形態も早速対応。

今日の練習。

食べるのが大好きになって、嬉しそうに食べている姿が本当に嬉しいとお母さんの言葉。私も嬉しい。

食形態を変えるというと、刻みにしました、刻みとろみです、大きさを小さくしましたとよく聞きますが、形ではなく、かたさを変えてください。

食形態は形ではなく、かたさを見ましょう。

ぜひぜひ、この一言をこの笑顔と共に覚えてくださいね。