ふたつの学校訪問



6月は2つのがっこうにいった。ひとつは、普通小学校の学校保健委員会での講話。内容は黙食についてと、味覚の話。最終的には食と向き合うことで安全に食べることをテーマにした。

もう一つは支援学校。久しぶりの訪問で摂食嚥下相談と給食での現場での指導。

学校給食での事故は毎年繰り返す。通常小学校でも食の安全性を考え危機感を持ってほしいと思う。黙食するいま、コロナ感染防止のため仕方なくではなく、黙食しながら食べ物と向き合い、安全な食べ方を考え、生命を頂くありがたさ、作ってくださる方への感謝、食べ物へ関心を持ち五感を使って食べ、味わうことで味覚を養ってほしいという内容のつもりだったが、帰りに校長から「グミが美味しかったー」とのお声かけをいただいた。???。どうやら、何も伝わらなかったようだ。

がっかりしながら帰って、30日、支援学校に行った。2年前にお教えしたことを先生方は真摯に受け止め、しっかり実践してくださっていた。熱心に質問くださり、取り組んでおられた姿がとても嬉しかった。今までは、小学部だけだったが、中学になるお子さんはそこで学校との連携が途切れてしまうので、今回は中学部も見せてもらった。

摂食嚥下指導はここで終わりということではない。

安全に、美味しく、楽しく食べるために、お子さんの状況を拝見しながら継続して行くことが大切だと思っている。今回の支援学校の訪問はとても実のあるものだった。

ひとクラスに担任が2人。だから、学年が持ち上がるとき、担任の1人は継続して持ち上がって摂食嚥下に関して一年かけて引き継いでほしいとのお願いを、校長先生は笑顔で受け止めてくださったことを感謝したい。

夏休みには先生方も研修にいらっしゃるようだ。

支援学校だけでなく、通常学校も安全に食べることを真摯に考え、給食時の危機感を培ってほしいと思った。