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子どもの貧困について思うこと
日々の診療の中で多くの子ども達と出会います。ある兄弟のことで私たちは「子どもの貧困」について改めて考えさせられている。
まともな食事は給食が頼り、当然朝ごはんな食べていないし、夜ご飯もないかおなかいっぱいたべてない。
制服は着たきりで、白いシャツはグレー、今月になってまだお風呂に入っておらず、先月は一回。
地域のボランティアの方に相談したら、制服を集めてくださり、子ども食堂はお弁当を、スタッフは汚れた制服を洗濯し髪を洗い、散髪を。学校も協力しながら対応していくことになったけど、なぜ行政はこんな子供たちのことをほってておけるんだろう。
この兄弟だけでなく、この兄弟は氷山の一角。
障害者・児の福祉、教育、医療の連携の困難さや様々な問題は多々あるし、日常の診療の中でいろいろな思いもあるけれど、私たち民間が協力しても困難なことはたくさんある。できないこともたくさんある。
10数年前、福祉は民と官が協力してという流れがあったように記憶しているけれど、こんな豊かな日本で、こんな小さなコミュニティでも子どもの貧困は手つかずにいるのはなぜだろう。この兄弟のような子ども達は、今初めてじゃなくて、何年も見てきてる。給食だけが頼りの子ども達。長期休みになるとご飯どうしているのだろうかと心配した子どたちは、一人二人ではない。でも、その当時と全く変わらない現状が現実。
いまは、子ども食堂があるけれど、そこにさえたどり着けない子供たちもいる。
子どもは私たちの未来、地域の未来、国の未来。
なぜ、私たちが住むこの地域の行政は目が向かないのか。
悲しい現実がある。