感覚過敏について思う



術後、足の裏になんとなく違和感が出てきました。ジワジワするような、ビリビリするような感じです。しょっちゅうではありませんし、強い時と弱い時もあります。

シャワーを浴びていたら、蛇口の金属に患足をつけた時、痛い!と感じました。不思議に思い、健康な反対側の足を乗せると普通に冷たいだけです。試しに、シャワーを足裏にかけてみると、これもチクチク痛い。健康な方は痛くない。

主治医に話してみると、使っていないので感覚の問題でしょうとのこと。

左足は1ヶ月以上使っていない。要するに左足から入る感覚の統合がうまくいかなかったりして、過敏な状況なのだとストンと心に落ちました。これが過敏か。

私がみているちびっこも、シャワーが痛くてシャンプーのできない子がいた。摂食外来で冷たいものが苦手で痛がる子がいた。

こういうことなのね、と、自分自身の体験としてわかりました。

子供が痛いと言ったら、ほんとに痛いんです。シャワーが痛く感じる、経験しないと理解ができない方です。理屈ではわかっていても、自分が体験して初めて具体的に身をもって理解することができました。

シャワーが痛い、歯ブラシが痛い、冷たいと痛い、気のせいじゃなくほんとに痛いんだということをわかってあげることは重要です。シャワーが痛いように、人と接触するとことを痛いと感じる子は、怖くて集団の中に入ることは困難でしょう。三角食べができない子は口の中で味が混ざると嫌なのも容易に想像ができるようになりました。子どもたちの感覚の過敏は、どれほど生きづらさを作り出していることか。

音への過敏も、色への過敏も、匂いへの過敏も、味への過敏も、五感を使って生きている人間にとってはどれほど辛いことでしょう。

このことを改めて思い返して、子どもたちを支援できたらいいなぁと感じる日々です。

長い入院生活ですが、ここには学ぶことがたくさんあります。

少しづつ、お伝えしていきたいと思います。