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交換期の抜歯〜在宅のちびっこ
在宅のお子さんの訪問歯科はとても大切です。
高齢者や中途障害の方の在宅訪問歯科医療は整備されてきました。でも、小児はどうでしょうか。小児の在宅訪問歯科をしておられる先生はとてもとても少ないという現実があります。
地域の医療格差は否めません。
私の住む志布志は社会資源もあまりありませんが、田舎でもきちんと歯科医療を提供してあげたいと思い一開業医としてできることをやっています。
高齢者社会に向けて高齢者の訪問や、在宅医療は整備されつつあると思いますが
そのはざまで、子どもたちが光の当たらない場所にいることはとても悲しいことです。
そして、お口の健康を担うものとして悲しい気持ちになります。
NICUから、在宅へ移行する子どもたちを抱え
明日からどうやってこの子を育てよう
食べさせようと苦悩している保護者はとても多いです。
交換期の乳歯で窒息させるのが心配で、夜も眠れない方がいる。あるいは、気管に落ちてしまい、こんな思いは二度としたくないと、全身麻酔ですべての乳歯を抜歯してしまった、こういったお話しは本当につらい現状です。
この状況の改善は一人でできることではありません。
また、医療関係者だけの連携では、大人と違う福祉サービスが必要な子供たちには足りないところがたくさん出てきます。
お口の健康を守ることは、歯科医療者だけにしかできません。医療、福祉、教育、行政とみんなでやろうよと手を取り合い、子供たちのお口の健康を守れればいいなぁと思います。
交換期に入ったMちゃん、口腔外科の先生に同行していていただき抜歯しました。麻酔の注射も抜歯も泣かずに上手にできました。
でも、おてての汗が緊張を物語っていました物語っていました?
頑張りましたね。