子どものお弁当について

美味しそうな可愛いお弁当。でも、ここには大きな落とし穴があります。
豆類は窒息の危険があります。5歳以下の子供たちに豆は窒息事故を起こしやすいのです。気管支の太さはその子の小指の太さと思ってください。お豆がすっぽり入ってしまいます。そして、喉頭鏡を使っても吸湿してポロポロになって取れないそうです。
かろうじて取れても、お豆の油で化学的火傷で重篤な肺炎を起こす可能性があります。
どうしてもあげたいなら、潰して皮を剥いてください。でも、危ないことはやめましょう。

ちいさなゼリーは、スポンと吸い込んでしまったり、カップごと吸い込んでしまう窒息事故が報告されています。あげるときは器にだしてクラッシュしてあげてください。

ぶどうもミニトマトもお団子も、前歯は生えているけれど奥歯の生えていないお子さんへのリンゴの囓り取りも危険がいっぱいです。

日本小児科学会のホームページを見ていただき、ガイドライン.提言のページを開けていただくと2020年のところに 食品による事故 子供を守るためにできること という項目があるのでぜひ読んでみて下さい。学会は医療者ばかりでなく、一般の方への情報発信もたくさんしています。ぜひ利用してください。